ディップ株式会社様
CACの運用ノウハウが活かされているenterpriseCloud+を導入し、わずかな手間とコストでロケーションバックアップとDRサイトを構築しました。
【課題】大規模災害時においても事業およびWebサービス提供の維持が必要
システム企画本部システム開発部
次長森川悟氏
ディップがシーエーシー(CAC)のenterpriseCloud+を導入された背景について教えてください。
私たちの事業の主軸はWebサービスですので、クライアント、ユーザが日本全国にいらっしゃいます。サービスの中にはクライアントやユーザの業務に直結しているものも多数ありますので、サービスを止めることはできません。 仮に大規模災害が発生して、私たちのデータセンターが運用できなくなった場合、Webサービスが提供できなくなる、イコール事業の継続ができなくなるというリスクがあります。 それを回避するために、 DRサイト(Disaster Recovery site)の構築とバックアップ自体をデータセンターとは別拠点に置くことが必要だと考えていました。
【選んだ決め手】コストだけではない運用管理が容易なメリットを実感
enterpriseCloud+を導入される際、どのような比較・検討を行いましたか。
CACのenterpriseCloud+以外に、クラウドサービス提供会社のパブリッククラウド、ストレージサービス会社によるバックアップサービスなどを比較・検討しました。
要件としてあげていたのは、下記の3点です。
①導入のしやすさ
②導入のスピード
③コスト
CACのenterpriseCloud+は Amazon Web Services(AWS) が提供するAmazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)を基盤にしたサービスだけに、非常にリーズナブルな価格設定であり、十二分に検討できる提案でした。
導入の決め手はコスト、ということになりますか。
もちろんコストは非常に大事な要素ですが、それだけではありません。 enterpriseCloud+には、長年、CACが培ってきた運用ノウハウが活かされており、AWSだけでは実現しにくい、企業向けの運用管理機能が付加されており、オンプレミスと変わらない感覚で利用できる点が、導入の決め手でした。
コスト面では、複数の会社のコストと比較しても、かなり低コストで導入することができたと考えています。
【構築のポイント】DRサイト構築とロケーションバックアップを構築し、優先順位付けを行い段階的にWebサービス移行を実現
システム開発部システム運用課
マネージャー黒岩利幸氏
enterpriseCloud+をどのようなかたちで活用されていますか。
ディップではenterpriseCloud+をロケーションバックアップとDRサイトとして活用しています。
当初はロケーションバックアップとして導入しました。
それまではデータセンター内にバックアップを置いてありましたが、大規模災害などを想定すると、やはり別の場所に保存する必要があると考えての導入でした。また、当時、enterpriseCloud+で使用していたのはAWSの東京リージョンでしたが、DRサイトの環境を検討しているタイミングで、シンガポールリージョンも使用できることになり、そこでDRサイトの構築および、ロケーションバックアップの移転を進めることになりました。
DRサイトの構築は、一度にすべてのWebサービスで実施するのではなく、サービスのプライオリティ、移行のしやすさの優先順位をつけて、一つひとつ順番に構築を進めていきました。
その理由としては、DRサイトの構築にはシステム運用部門だけでなく、各Webサービスの設計・開発を担当している開発部門のメンバーにも参加してもらい、検証を行う必要がありましたので、通常業務との兼ね合いを考えてそのようなやり方としました。
【成果】DR対策が万全であることを、クライアント、ユーザーに対して明確に示せるようになった
enterpriseCloud+を活用してロケーションバックアップとDRサイトを構築されたメリットについて、どうお考えですか。
やはりクライアント、ユーザに対して、DR対策がしっかりできており、万が一の大規模災害の際も事業、サービスは継続できる、と明確に説明できる点は大きなメリットです。
当社の拠点は東京だけでなく全国にありますので、サービスを止めないで継続することは非常に重要です。
ディップ株式会社様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
上記は、主要部分の抜粋になります。
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