CACのAWS導入支援サービス「enterpriseCloud+」

enterpriseCloud+ > ブログ > 導入事例 > 不動産・建設 > ミサワホーム株式会社様
導入事例

ミサワホーム株式会社様

ブログ

AWSについては情報が足りない部分もありましたが、CACのノウハウやアドバイスにより、リスクを回避しスムーズにサーバーの移行を進めることができました。

【課題】サーバーやアプリケーションの混在した既存システムを移行したい

森嶌 浩之氏

企画管理本部 情報システム部
システム推進課
参事 森嶌 浩之氏

ミサワホームにおけるクラウドの利用状況について教えてください。

ミサワホームでは、2014年夏を目処に自社のマシン室を閉鎖し、今後は基本的に自社でサーバーを持たない方針のもと、システムのクラウド移行を進めてきました。

クラウドと言っても、さまざまな種類のインフラサービスがありますが。

IaaSは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)と、ベンダーが提供するプライベートクラウドを利用しています。システムの移行先としてAWSファーストで検討し、システムの仕様やライセンスの関係などでAWSでの運用が難しい場合はベンダーが提供するプライベートクラウド、それも難しい場合は、外部のデータセンターに機器を移設する、といった順番で3つに振り分け、ハイブリッド型で利用しています。

規模の大きい人事情報や会計、文書管理などの業務システムは、バージョンアップやシステムの入れ替えを兼ねて、新規構築に近い形で順次AWS上に構築していきました

CACがサポートしたAWS上のシステムについて教えてください。

文書管理システムでは、アプリケーション開発ベンダーがAWSを扱えなかったため、AWS環境の構築と、運用開始後の稼働監視やトラブル発生時の一次対応をしてもらっています。部門で使用するいくつかの業務システムでは、アプリケーションも含め現状のままAWSへ移行する作業をお願いしました。

■ミサワホームがAWS上に移行した部門システム

システム名 OS
技術設計図書DBサーバー Red Hat enterprise Linux 6.2
住宅市場DBサーバー Windows Server 2003
情報館サーバー Windows Server 2003
特許情報管理サーバー Windows Server 2003
FAQシステムサーバー Windows Server 2008

部門システムを現状のままAWSに移行する際、苦労したことはありましたか。

部門システムの多くは老朽化しており、ドキュメントも十分に整備されていませんでした。サーバー環境も仮想と物理サーバーが混在し、アプリケーションもWindowsとLinux上で稼働するものが混在している状況でした。

マシン室閉鎖の期日も迫っていたため、再構築せず現状のままAWSへ移行したいと考えていましたが、各システムを構築したベンダーはバラバラで、AWSへの移行実績がないことから、ほとんどのベンダーは消極的な姿勢でした。

当社にも経験やノウハウはなく、AWSに技術的な問い合わせをしたとしても、現状のまま移行ができるかどうか、移行した方がいいのかどうか、といった最終判断を自社だけで下すのが困難でした。

また、AWSから移行ツールが提供されていたり、コンソールからセルフでリソースの割り当てやバックアップの操作などが行えるようになっていますが、英語版のコンソールしかなく、いつの間にか仕様が変わっていたりするので、AWSに慣れていないことが作業を進める上で大きな不安要素でした

システム移行の判断や移行作業に対する不安をどのように解消したのでしょうか。

作業を進めるうえで、スピード感をもったきめ細やかな対応をしてくれるパートナーが必要だと感じました。当時取引のあった大手ベンダーでは、当社が求める細かな移行作業に対応してもらうのが難しい状況でしたので、移行サポートは別のベンダーにお願いすることにしました。

【選んだ決め手】AWS運用に精通しノウハウを持っているCACに依頼

中村 厚氏

企画管理本部 情報システム部
システム推進課
主幹 中村 厚氏

サポートベンダーとして、CACを選んだ理由を教えてください。

短期間で移行作業を行うためには、ベンダーの規模や移行実績、AWS運用に精通していることが重要な要件だと考えていました。

規模が小さいベンダーだと特定の技術者しかAWSに関するノウハウを持っていない可能性があり、サポート体制に不安が残ります。一方、規模が大きすぎるときめ細やかな対応が期待できないので、1000人ぐらいの規模のベンダーが理想でした。

CACは、自社システムを早い段階からAWS上に移行して運用しており、そこでのノウハウをenterpriseCloud+というサービスとして確立し、AWS運用に必要な機能をサービス化していましたので、要件に最適だということで依頼することにしました。

enterpriseCloud+では、AWSに不慣れでも簡単にリソースの割り当てや、バックアップなどの運用の仕組みをサービスとして利用できるので、既存の要員体制でも直ぐにAWSの運用が可能だと思ったからです。

【構築のポイント】今後新規に作成される部門サーバーなどの拡張も考慮

具体的にCACに依頼した作業内容を教えてください。

AWSへの移行作業として、CACに事前調査、検証、AWSにAmazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)環境の構築、本番環境の移行、運用設計をお願いしました。

(1)事前調査

各システムの構成情報や移行による影響範囲などの調査をしてもらい、個々のシステムとAWSが提供するサービスの仕様や構造を照らし合わせ、アプリケーションの仕様の問題でAWSへ移行できないもの、システムの性質上AWSへ移行しない方がいいもの、AWSへ移行可能なものに分類し、さらにシステムのパフォーマンス低下リスクの有無やシステム変更の発生有無など、細かい要件をCACと詰めながらAWSに移行するシステムを15システムまでに絞り込みました。

移行は、短期間にできるだけ負荷が少ない方法でやりたいと思っていましたので、CACからサーバーイメージを取得しアプリケーションごとAWSに移行する方式を提案いただき、採用することにしました。

(2)事前検証

理論上、移行が可能と判断したシステムに関して、AWS上にテスト環境を設けて動作検証を行ってもらいました。

テスト用のAmazon VPC環境を設け、移行が可能と判断したシステム全てを本番と同じ方法で移行を行い、クローズドな環境の中で正常に稼働するかの検証を行いました。

検証結果は、動作可否の結果だけでなく、システム構成の調査結果一覧も作成し、AWS移行に適合しているかどうかの判断結果を技術的な部分も含めて報告いただいたので、その後の作業をスムーズに進めることができました。

検証対象の15システムはAWS上で稼働することを確認できましたが、さらに要件を詳細に詰める作業を行い、最終的にAWSへ移行するシステムを決定しました。

(3)Amazon VPC環境構築

今後新規に作成される部門サーバーなどの拡張も考慮したAmazon VPCの環境設計、構築をお願いしました。

(4)本番環境の移行

本番環境からイメージを吸い上げAWSに移行後、正常に稼働するように設定作業を行ってもらい、動作確認をしてもらいました。

業務確認の部分は、構築ベンダーに本番移行の数日間は立ち合い、もしくは待機をしてもらう体制を作っておきました。

(5)運用設計

AWSへ移行することで、バックアップ方法や障害対応方法など既存の運用からの変更部分が発生しますので、変更部分を調査し移行後の運用設計をお願いしました。

【成果】リスクやトラブルを事前に回避し、スムーズに移行作業を完了

enterpriseCloud+を利用したメリットがあれば教えてください。

移行作業においては、当社のAWSに関する情報不足が不安要素でしたが、CACの技術サポートと的確なアドバイスにより、リスクやトラブルを事前に回避することができ、スムーズに移行を行うことができました。

また、部門システムを構築した各ベンダーに対する技術的な確認事項のリスト作成なども支援いただいたので、各社との調整をスムーズに行えたことも大きなメリットだと捉えています。

さらにenterpriseCloud+で提供している運用機能を利用することで、新しい運用も期間内に実装することができました。

ミサワホーム株式会社様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

上記は、主要部分の抜粋になります。
全文をお読みになりたい方はPDFファイルをダウンロードしてください。

提供サービス詳細

よくある質問

全般について

契約について

料金/
支払いについて

だから、CAC

お問い合わせ・無料診断はこちら

メール
cloudsales@cac.co.jp
メールフォーム
お問い合わせ

関連記事

  • Amazon Web Servicesにおける 監視・監査の管理手法