「DBマイグレーション」について、よくいただく質問と回答を掲載しております。
こちらにないご質問は、直接お問い合わせください。
計画(アセスメント・PoC)
- 1商用DBを使用する場合のライセンスは、どのように考えればよろしいでしょうか?
- 1商用DBのエンジンを変更せずクラウド移行(Rehost、Replatform)の場合は、PoC~本番切り替えまでの期間中はライセンスが必要になります。
SQLServerの場合は、EC2、RDSともにライセンス込みのインスタンスタイプがありますので、そのインスタンスタイプを使用する場合、別途購入する必要はありません。
Oracleの場合は、RDSにはStandard Edition系に限定されますがライセンス込みのサービスモデルがあります。そのためRDSでOracle Standard Edition系を利用する場合は別途購入する必要はありません。EC2を利用する場合やRDSでもOracle Enterprise Editionを利用する場合はライセンスを用意する必要があります。
- 2現在使用しているシステム構成の要求スペックを満たすことができるでしょうか?
- 2必要なスペックが高すぎる場合は、物理サーバーの構成をそのままAWS環境で構築できない場合もあります。
その場合はインスタンスの分割、シャーディング、リードレプリカ構成、Redshiftへのマイグレーション等で対応可能かを検討します。
- 3ストレージのI/Oレスポンスも検討したほうがよろしいでしょうか?
- 3必要なI/O性能が高すぎる場合は、AWS環境で構築できない場合やオンプレミス環境のほうがトータルコストが優位になる場合もあります。
DBアセスメントでは、ピーク時の実際の処理性能と現状の性能要件を机上で確認させていただき、AWS環境で必要な性能が出せるかの検討、ランニングコストの試算を実施します。
- 4災害対策はどのように実現すればよいでしょうか?
- 4大規模災害対策ではシステムが設置されている地域とは離れた別の地域でシステムが稼働できる状態を構築することが重要となります。
AWSの場合は、東京リージョンにメインサイトと大阪リージョンに災対サイトを構築する方法があります。
- 5オンプレDBエンジンにこだわらず、AWSのDBエンジンを選定にあたり、どのような検討/判断をするのでしょうか?
- 5システム規模、移行元DBエンジンによりますが、期間が確保できる場合はAuroraが第一選択肢になります。
DBエンジンを変更しない場合は、RDSが使用可能であればRDS、それ以外はEC2上に構築が第一選択肢になります。
DBアセスメントサービスでは、ヒアリングで方向性をお伺いした上で、システム特性、DB利用状況に合わせた適切なDBエンジンをご提案いたします。
移行
- 1DB以外の移行では、どのような支援をしていただけるのでしょうか?
- 1DBの移行だけでなく、移行全体の計画やマネジメントのご支援が可能です。
各システム単位(アプリケーションやパッケージソフト)の移行は、お客様にご担当いただきますが、各システムの詳細やシステム連携状況などをヒアリングさせていただき、最適な移行計画をご提案させていただきます。
- 2移行対象DBにデータを格納したパッケージソフトを使用していますが、どのように移行を考えればよろしいでしょうか?
- 2パッケージソフトベンダーにAWS上での動作実績、動作保証、SaaS版の提供有無の確認と、AWSのDB(RDS、EC2、Aurora等)のサポート状況をご確認ください。
SaaSの利用、AWS上への構築等の選択肢から、既存システム環境との連携、利用状況等から、移行目的等に応じた検討が必要です。
- 3DB間でデータ連携をしています。データの連携はどのように移行を考えればよろしいでしょうか?
- 3DBをEC2上に構築する場合は、特殊な連携の場合を除きますが既存の仕組みが使用可能です。
実際にはサーバの配置状況により最適な連携方法が異なるため、データの流れ、要件を整理、分析して最適な連携方法の検討が必要です。
- 4移行コストは、どのくらいかかるでしょうか?
- 4システム規模、移行方法、移行目的により移行コストは異なります。
PoCフェーズの移行診断で概算見積をすることが可能です。
運用
- 1DBの運用は、オンプレからAWSへ移行したことで負荷が増えないでしょうか?
- 1EC2上に構築する場合は、既存(オンプレ)のDB運用を継続することも可能です。
管理負担の軽減や、負荷に応じたスケーリング、可用性確保を容易にすることを目的とする場合は、マネージド型データベースの利用が第一選択肢となります。
- 2RDSやAuroraのパッチ適用は、必要でしょうか?(これまでの運用ではパッチ適用を原則しなかったため)
- 2RDS、Auroaは数か月に1度程度ですが必須のパッチ適用が発生します。
現状のパッチを適用しない運用を行う場合は、EC2上に構築する必要があります。
いずれにしても、システムの特性に合わせたパッチ適用ポリシーの決定が重要です。(パッチ適用ポリシーの決定のご支援も可能です。)
その他(全般)
- 1移行する際の体制はどのような役割で、どこまでご支援いただけるのでしょうか?
- 1システム規模、構成、組織体制により異なりますのでお問い合わせください。
一般的には、以下のような移行体制が必要になります。
- 2オンプレからAWSへ移行する理由として、どのような効果を期待されているのでしょうか。
- 2よくある理由は以下となります。
○コスト削減
・ライセンスコストの圧縮
・運用コストの圧縮
○EOSL(サポート終了)
・OS、ミドルウェア、ハードウェアの保守サポート終了
・データセンターの閉鎖
○拡張性、可用性、機密性のレベル向上
・インフラ拡張の柔軟性/アジリティ
・グローバル展開時のセキュリティ構築
技術レポートからのQ&A
- 1性能検証は、どのように実施したのでしょうか?
- 1DBアセスメントサービスの性能検証では、SQLを抜き出して移行先DBで性能を検証します。この時点で性能要件に満たない場合はチューニングを実施し再検証します。
商用DBを使用する場合の検証期間中のライセンスの考え方については「計画(アセスメント・PoC)」のQ1の回答もご参照ください。
- 2問題点、課題、困った点は、どのようなところがあったでしょうか?
- 2一番の問題点はそのまま移行するだけではオンプレと同等のパフォーマンスが出ない可能性が高いことです。
当社のDBアセスメントのDB検証でパフォーマンスの検証が可能ですので、ご利用をご検討ください。
既に性能要件が満たせないことが判明している場合は、PoCフェーズのチューニングでDBチューニングを支援し、オンプレと同等のパフォーマンスを目指すご支援をさせていただきます。